企業の発展・成長のための補助金活用続編

補助金の申請には経営計画書の作成は必須です。経営計画書は会社の未来のある姿の指針・ベクトルであり、航海でいう方向性を示す羅針盤の役割を与えています。経営計画書を作成するにあたり目的地(=目標)」と目的地に至るまでの道のり(=取組み)」を定めることで、自社の現在地や目的地までの距離を把握する役割があります。

「経営計画書」とは?

経営計画書とは、自社の「目標」とそれを達成するための「具体的な取組み」をまとめた計画書のことです。経営計画書には様々な種類があり、例えば、創業時の「創業計画書」や補助金申請時の「補助事業計画書」、経営改善や金融支援等を目的とした「収益力改善計画書」などがあります。

盛り込む内容

経営計画書は主に「現状把握」「目標設定」「取り組み」の3つで構成されます。

「現状把握」

経営分析や市場調査で現状把握、課題を見つけます。


≪自社≫:自社の経営や商品・サーピスについて分析する。
EX.商品別や顧客別の売上高・利益を分析し、競合と比較した時の自社の強み・弱みを把握する(SWOT分析)。


≪顧客・競合≫:顧客ニーズ、市場動向・競合を調査する。
EX.顧客が求める価値(品質・機能等)を検証。市場規模や業界動向、競合の状況を把握する。

「目標設定」

現状分析を踏まえて、方針・目標を設定します。


≪方針・戦略≫:方針・戦略・事業コンセプト等を決める。
EX.現状分析を踏まえ、方針・戦略・事業コンセプト等を決定。経営ピジョン(会社の目指すべき方向や将来像)も明確にします。


≪目標≫:具体的な数値目標を設定する。
EX.商品別、事業別、顧客別の売上や利益を積み上げて「具体的な数値目標」を設定します。

「取り組み」

現状から目標に向かうための具体的な行動予定をまとめます。


≪行動計画≫:課題解決のための具体的な行動予定を決定する
現状から目標に達するために欠かせない具体的な行動を決定します。


≪スケジューリング≫:具体的な行動予定を5Wl Hでスケジュール化し「誰が、いつ、何を、どのようにするのか」を明確にし、スケジュールに落とし込みます。

≪収支計画≫:収支計画・資金計画等に落とし込みます。具体的行動計画の効果を反映させた目標売上・利益を試算して収支計画を作成します。

計画作成のポイント

≪ 一貫性 ≫
現状把握から目標達成までのストーリーが一環していることが大事!


≪ 具体性 ≫
「誰が、いつ、何をする」のか具体的なアクションを記載し、目標も具体的に!


≪ 実現性 ≫
現状分析を踏まえ、根拠のある実現性の高い計画を作る!

経営計画書は、作成するだけでなく「実践すること」そして実践を踏まえて、改善・対策すること」が重要となります!

「経営計画書」を補助金申請に必要な提出書類へ落とし込む

多くの補助金で、申請の際に提出を求められるのが「事業計画書」です。事業計画書の内容は「現状把握」「目標設定」「取組み」を踏まえて記載します。経営計画書をしっかり作りこみしていれば補助金申請に必要な提出書類も作成できます。
補助金は、資金調達の方法の一つですが、申請時に作成する事業計画書は、自社の現状を見直し、新たな目標と今後の具体的な行動を考える良い機会になると同時に、補助金を活用することで経営カをアップさせる素晴らしいきっかけになるので、経営計画書作成にチャレンジしましょう。

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